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文京区にある『東京都水道歴史館』は、江戸上水開設から近現代の東京水道の歴史を知ることができます。
発掘された木樋や井戸、現代の巨大な水道管は必見です。
東京都水道歴史館
御茶ノ水駅・水道橋駅から徒歩約8分、入館料無料、月曜休館(月曜が休日の場合はその翌日)、9:30〜17:00まで。
2階|江戸上水と暮らし
順路は2階から。
QRコードによる展示説明もあります。(小学4年生向け)
2階フロアは江戸上水について。※上水とは、江戸時代の水道の呼び名。
江戸の生活と水文化の発展を、実物と模型を交えて紹介されています。
丸の内三丁目の屋敷跡から発見された400年前の上水施設。
当時の組み方や構造を実物で知ることができます。
水の流れと木目を揃え、結合の組み合わせにはマークを掘るなど計算されていました。
この上水が江戸の地中を張り巡り機能していたということに驚きです。
アニメで見る「玉川上水ものがたり」も短くまとめてあって分かりやすかった。
当時の方たちの壮絶な苦労と努力のおかげで今に至るわけです。
こちらも発掘された上水井戸。
木樋と竹樋をつなげて、上水井戸へと水が流れる仕組み。
ちなみに上水とは別に、下水(生活排水)もちゃんと作られていました。
下水は木の蓋が掛けられた溝、生活排水などはそこへ流されていたようです。
再現された長屋からは小さく生活音が聞こえ、当時の生活に想像が膨らみます。
上水と下水のシステムがある江戸の長屋は、当時すでに都会だったのかもしれません。
また、映像で見る「長屋寄席コーナ」では、長屋暮らしの様子を教えてくれます。
他にも2階には、地図で見る江戸と東京、上水記羽村堰の絵図など興味深い展示がありますよ。
1階|近現代水道
1階は明治以降の近現代水道の歴史、村山貯水池にある取水塔の実物大模型が入り口です。
自記録水圧計スタンド、ろ過層模型、昭和2年製造の消火栓、明治末頃から大正まで使われていた蛇体鉄柱式共用栓。
レトロなデザインがおしゃれですねー。
ロンドン市牛馬給水槽協会から東京市に寄贈された「馬水槽」の原寸模型。
なんと実物は新宿駅東口広場に設置されています!
こちらは近代水道の鋳鉄管の変遷。
日本最大の水道管、口径2900mm。羽村取水堰から村山・山口貯水池までの導水管に使用されています。
江戸の木樋から400年でこうなるとは・・2階とは別世界ですw
漏水対策のコーナー。棒状音聴器に耳を当てて漏水音を聞くことができます。
他にもダムや浄水処理、水と暮らしの移り変わりなど「なるほど〜」な情報盛りだくさん。
これは子供より大人が楽しめるかも!?
東京水の給水スポット
1階には、東京水が飲める給水スポットがあり、マイボトルにお水をくめます。
水は最長20秒後500mlで自動的に止まるようになっています。
歴史を知ったあとに飲むと、いつもより美味しく感じますよ♫
江戸上水から東京水道に変わる400年を一気に学べる東京水道歴史博物館、見応えありです。