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先日、第37回【明治神宮薪能】を鑑賞させていただきました。
応募から抽選で選ばれた400組800名と招待客が招かれ、今回はかなりの倍率だったそうです。
閉門した夜の明治神宮で、かがり火の中で能舞台を観るという貴重な体験ができました!
閉門ぎりぎりに到着
薪能は16:00からの受付開始ですが、明治神宮の閉門は16:40。
17:00頃、原宿駅から門に着くと、帰りの参拝者の流れができており、逆流して入ろうとすると警備員さんに一瞬止められました(スミマセン汗)
門の周りには薪能関係者の方が大勢いますので、声をかければ中に通してもらえますが、閉門前に入った方がスムーズですね。
中に入るとテントを張った受付があり、そこで当選ハガキを渡し、整理券(首から下げるパス)をもらいます。
鳥居をくぐり集合場所に移動
鳥居をくぐり、集合場所へ向かいます。
参道を少し先に進むと、すでに長い列ができていました!
整理券に記される「ひらがな」を確認し、その看板の列に並びます。
そして、その場で開演10分前くらいまでひたすら待ちます。
じっと立って待つのはちょっとしんどいですが、この時間で休憩(お茶飲みなど)とお手洗いを済ませておくのがベスト。
演目中の飲食はダブーですし、席を立つのも厳しいです。
ついでに演目の休憩時間のお手洗いはかなり混み合います。
移動が開始され、参道を歩いているうちにどんどん日が暮れていき、灯された明かりがいい雰囲気に。
御社殿のある能舞台まで、参道には篝火が灯されていました。
お昼の明治神宮の雰囲気とは違い、遠くへ旅行へ来たような感覚。
これから始まる能舞台へ期待も高まります。
舞台は御社殿の境内
大きな南門から境内に入ると、舞台を中心に下から上へ半円に広がる座席に圧倒。
座席は自由に好きな席に着席できます。
私は後ろの方に着席しましたが、段差になっているので舞台がよく見えました。
全員が着席すると南門が閉められ、しんと静まる境内に緊張。。
演目が始まる前に解説があり、緊張が少し和んだところで、火入れ式が始まります。
舞台と参列者もご祈祷を受け、神様からいただいた炎で舞台の薪に火が灯ります。
とても神聖な雰囲気で感動しました。
厳かに演目が始まる
境内の空気が一瞬ピンと張り、厳かに演目が始まりました。
今回、能舞台を観るのは初めてでしたが、所作の美しさに感動しました。
正直わからないところも多いですが、最初にもらうパンフレットや演目解説があったので、物語を楽しむことができました。
狂言ではユニークなセリフも多いですし、とっても親しみやすい。
聞こえてくるセリフ「大きな毛抜きでひげを抜く〜」「あ〜はらのたつやつ」など、能の動きとのギャップが面白いです。
そして、狂言のあと少し休憩が入りますが、ラストの演目から帰りまで1時間以上休憩はありません。
ですが、時間を感じさせないほど演出が華やかで抑揚もあります。
衣装もお歌も演奏も素晴らしく、演者さんも何やら神がかってました。
さすが神に捧げる舞台「能 小鍛治」。
正座したまますーっと45度動いて、ゆっくりと面がこちらを見たときには目をそらしました(笑)
幽玄な世界に魅了された貴重な時間を過ごせました。
明治神宮薪能に行かれる際のポイント
夕方まで気温が上がり暑い日でしたが、演目が進むにつれ、ひんやりと肌寒くなりました。
隣の方も「寒いですね」とおっしゃっていました。
女性はとくにストールやベストなどを持参するのがおすすめです。
あと、座席の床は、木で作られた簡易的ものなので歩く音がよく響きます。
シーンとなった境内では歩くたびに「ゴツゴツゴツ」と広範囲に響くので、ローヒールが無難かと思われます。
帰りは前の席の方から順番に案内されますので、着席して待ちます。
大きな南門が開かれない限り帰れませんので、アナウンスで誘導されるまで待ちましょう。
能舞台で拍手はしてもいい?
能舞台では静かに余韻を楽しむということから拍手は控える、または退場を見送ってからが一般的のようです。
今回は仕舞、狂言、能それぞれ退場の際に拍手が起こっていました。
私も初めてだったので戸惑いましたが、周りと合わせて静かに小さく拍手。(心の中では拍手喝采です)
狂言と能では余韻が違うので、大切なのはタイミングだと思いますが初心者には難しいですね。
まとめ
初めて観る能舞台が明治神宮薪能とはなんと贅沢なこと!
参道の篝火も帰るまでずっと灯されていて幻想的でした。
今回、抽選で当選させてもらって本当に感謝です。
来年の明治神宮薪能についてはまだ未定ですが、開催されるなら7月〜8月頃に応募が始まると思います。
奉納協賛されている安藤ハザマさんのホームページで確認してみてくださいね。